湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

なぜか万葉集

万葉集 (日本の古典をよむ 4)

万葉集 (日本の古典をよむ 4)

小学館の「日本の古典を読む」シリーズは表紙がカラフルでつい手にとってしまいます。
いい紙の本ですし、角川ソフィア文庫でいいじゃないか、と思うんですけどこれで二冊目……。
(もうひとつ持っているのは「平家物語」)

古事記日本書紀を買いたいという欲望に時々負けそうになります……。

岩波文庫で買ったらいいんじゃないかとも思うんですけどねー。

高市皇子

山吹の立ちよそひたる山清水 汲みに行かめど道の知らなく

という歌が好きなんですけど、残念ながらこれは載っていませんでした。
東歌も、え?これだけ?という感じではありますが、これを読んでから同じく小学館の日本古典文学全集を読めばいいわけで、万葉集自体には4500首以上あるといいますので、とっかかりとしてはいいのかもしれんです。

色々裏読みの本などもありますが、素直に自然情景を歌ったものだと解釈して、四季折々の美しさ、いきの良さが目に浮かぶようでございます……。

古典は苦手ですが、あまり深く考えず、感覚で読んでます。

気に入ったのは、大伴旅人の、

あな醜 賢しらをすと 酒飲まぬ 人をよく見ば 猿にかも似る
あなみにく さかしらをすと さけのまぬ ひとをよくみば さるにかもにる

いかにもかしこい人のように酒を飲まないあの人をよく見ると猿に似ている。
という、酒の席で素面でいる人を揶揄した歌です。

なんだか旅人さんとは友達になれそうな気がします……。
(いや、飲めない人に無理強いはしませんけどね……)