湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

AERAをちらっと

長野県で所在があきらかになっていない、高齢老人の息子さんのインタビューが載っていた。
読んでみると、確かに色々事情があったようだった。

ただ、ちょっとだけ気になったのが、本来使っていいはずの親の年金はほんとうーーーーに辛かった時しか使ってないよ!後は通知も捨てたお!

みたいな事が書いてあって、ああ、親の年金を横領する、しないが問題みたいに感じてるだけなんだなあ。
もしお父さんが亡くなっていて、本来受給すべきでない年金が振り込まれている件についてはあんまり罪悪感を感じてないんだなあと。

支払われていた年金の出所というか、誰かが納めたものが自分の分になっているという意識はかけらもないんだなあと。

国に納付されたものはもう国のもの、国から出る手当については、足りないと憤りを感じる事はあっても、過剰にもらっている事についてはあまり罪悪感を持たないものなんだなと。

実は私は大学の授業料を最初の一回以降免除してもらった。
自営業で弟妹がいたので。
かつまた、地元の大学に行ければよかったのが、私が地元短大よりも4大の方がいいといって進学したのであまり親に負担を強いたくなかったので。
これについて、免除してもらった分くらいは税金で返さないとなあと思っている所がある。まあ貢献の仕方は色々だから、単に税金を納める以外にも色々やりようはあるかとは思うけど。

二十代は自分の事を考えろ、三十代は国の事を考えろ、四十代は世界の事を考えろ。

これは大河ドラマの台詞(「新選組!」)で、実際の勝海舟が言った台詞なのかはわからないのだけれども……。

年齢があがるにつれて視野を広く持ち、大局的に物事を考えていくものだと思っていたので、この推定70代の息子さん(といっても私の父親ほどの年齢なんだが)にはがっかりとしか言いようがない。

記事によると、亡くなったとは思っていない。
国民健康保険は父の分も支払っている。
いつでも同居する用意はあるとの事。
是非お父さんが見つかって、今まで預かっていた年金が返せる日が来ればいいと思う。

70代の自分は病気で探しに行けないそうだから、100歳を超えた父に見つけて欲しいと、大変受け身であった。
探す意志はあったみたいだが、デモデモダッテちゃんで、結局一度も探しには行っていないようだ。
警察に捜索届けを出す事を恥じているのか、縁を切りたかったのかは謎だが、だったら年金もお父さんの権利なんがから返上したらよかったのでは……?