ここ数年、心から腹をたてる、という事がどうも無いような気がしています。
子供に怒る事はありますが、
それはどちらかというと、
そういう事をしてはいけないよというのをよりわかりやすく見せる為のもので、
ある程度コントロールが可能というか、
制御不能な憤りとは性質が異なります。
昔はけっこう怒っていたような気がするんです。
昔、先輩が私の勤めていた会社のお店に行った際、
あまりよい接客対応でなかった事を世間話的に彼女の上司(当時先輩はうちの会社でバイトしてました)に話をして、
それが該当店舗のエリアマネージャに伝わった事がありました。
そのエリアマネージャが、
そういう事なら直接自分に言って欲しかった。
みたいな事を私に言ってきて、
別に先輩は告げ口のつもりで言ったわけではなかったし、
だいたい偶々彼女がうちでバイトをしていただけで、
幹部の直接の知り合いから言われる事だってあるだろうに、
何でこの人は「私に」そんな事を言うんだろう。
と、すごく憤った事があります。
(事前に私が知っていたら直接エリアマネージャーに言ってったかもですが)
なんか、エリアマネージャーが腹をたてるところがそこなのかと思って、
情けないような気持ちになりました。
自分の顔をつぶされたと感じるより先に、
店舗サービスのクオリティについて改善しようとするところなんじゃないの?
そこは。
みたいな。
自分としてはそこはそうあるべき、みたいな理想があって、
そこと齟齬ができると怒りを感じる。
みたいな事が最近ないように思えます。
色々な事をあきらめてしまっているのか、
理想そのものが無くなってしまっているのか。
病気のせいなのか薬のせいなのか、
それがいいことなのか悪い事なのか。
そういう所も含めて、まだ完治してないのかなあ……。
と、思ったもうじき退職して1年になる自分なのでありました。
(それとも加齢のせいなのかな……)
怒りの感情は内にため込むと害になる、みたいな格言を読んでふと思い立ちました。
怒りとは酸のようなものだ。ため込むと容器が傷を負う。
吐き出して相手を傷つけるよりも、ずっと大きな傷を
マーク・トウェイン