湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

まさか科捜研の女で泣くとは……。

12月7日夕方の再放送で、第15シリーズ「ニセ妊婦殺人事件」をやっていまして。夕方のテレ朝再放送ドラマをしょっちゅう見ている私はいつもの調子でながら見をして、……そして最後には泣きました……。

概要ですが、

臨月に殺害された妊婦、と、思いきや、被害者は妊婦ジャケットを着ているニセ妊婦。彼女は姑からの「子供を」プレッシャーの中、妊娠したのですが、8週目に胎児が心臓停止。しかも、今後子供は望めない体になってしまいます。

同時期に産婦人科にかかっていた妊婦で、事情で出産が難しい(夫と始めた小料理屋の経営がうまくいっておらず、借金もあり、夫も子供の事はまだ考えられない……という状況、夫にも妊娠したことを知らせていない)女性を説得し、懇意の助産師の協力を仰ぎ、借金(一千万円)を肩代わりするので子供を譲ってもらう事に。

出産直前に、やはり子供を譲る事ができない、と、言い出す女性を助産師が一旦連れ帰ります。

その後、ニセ妊婦さんが殺害されて……というところから物語が始まります。

犯人は子供を譲ろうとしていた妊婦さんの夫に横恋慕(というか、一方的に好きになってストーキングしていた?)する女性で、直前で子供を譲りたくないと言い出した女性を説得するから自分に協力しろとニセ妊婦さんにもちかけるも断られ、じゃあニセ妊婦さんを殺してその罪を着せようとした結果でした。(なんか、子供がいるから別れられない、ってのが過去何回かあって、離婚させる為には子供がジャマなんだそうです。こわーい)

犯人の女性は殺人未遂の前科もちで(不倫の挙げ句に相手を殺そうとした事あり、しかも複数回)、目がヤバい感じの人でした。(あとスケッチブックに書かれていた絵日記もけっこうきてました)

殺されてしまったニセ妊婦さんも、最初は計画(産まれた赤ん坊を譲ってもらう)がうまくいかず、怒っていたのですが、妊婦さんと一緒にお腹の子の成長を見守っているうちに、赤ちゃんの幸せを一番に考えるようになっていて、彼女の望み通りにするのが一番だと思うようになっていました。(吹っ切る為に、流産した子供を供養しているお寺にお参りに行ったり、亡くなった赤ちゃんのエコー写真を入れた妊婦ジャケットをさすりながら、死んでしまった赤ちゃんに語りかける場面とかありました)

うるっとしたのはニセ妊婦さんが死んでしまった自分の赤ちゃんに語りかける場面で、「二人で応援しようね」と言っているところ。(この直後に殺されてしまうのですが……)

出産のプレッシャーをめちゃくちゃかけられた上に、自分の子供は流産。しかもそれを家族の誰にも打ち明けられず、妊婦ジャケットを着てごまかし続け、条件の合う替え玉を見つけるも失敗……、その上本人は殺されてしまう、というのがどうにも悲しい被害者でした。

脚本は瀧川晃代さん。wikipediaを見ると、科捜研の女のシナリオを書いたのはこの一本きりのようです。wikipediaに得意なジャンルはヒューマンドラマとあって、「ああ……」と、なりました。 (でも氷食症で妊娠に気づいたり、けっこうそれっぽくなってましたけどね)

何故この時期に妊婦の話とか……と、タイミング的なものもあってけっこうきました。でも相棒とかもハマると号泣する事があるからなー。(TVスペシャルの「聖戦」とか。思えばあれも死んでしまった子供を思い出す場面であったな……)