湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

赤城山の神は百足か大蛇か?

男体山側から見るに、男体山の神が大蛇で、赤城山の神が百足の方がメジャーなようです。
赤城山を大蛇としてみなしているのは下手をしたら老神温泉の開湯伝説だけかもしれません。
(柳田翁の「日本の伝説」、神いくさ では老神と同様です。というか「神いくさ」に収められている話こそ老神温泉縁起のような気もしますが)

男体山を大蛇、赤城山を百足とするものとして、日光山縁起(室町時代に成立)、戦場ヶ原神戦譚(成立年不明)磐次磐三郎の物語(あるいは俵藤太の物語?)がありまして、検索結果なども見ますと、

赤城山=百足
男体山=大蛇

で決まりのようにも見えます。
伝言ゲームの途中で混ざったのか切り替わったのか。

けれど、赤城山の神=大蛇と見る話が群馬県内にはあるようです。
群馬県史 資料編27 民俗3(大沼、小沼の大蛇伝説)

大蛇も百足もビジュアル的には大きな違いはないような気もしますけどね……(それを言うとみもふたもないですが)