湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

マジックリアリズム……わかるようなわからんような。

読んだ時に何となくもしかしたらこれはマジックリアリズムなのかなあと感じたんですが、自分でもマジックリアリズムって何か上手く説明ができません。

舞城王太郎の「山ん中の獅見朋成雄」とか、大江健三郎の「同時代ゲーム」、粕谷知世の「クロニカ 太陽と死者の記録」を読んだ時にこれがそうなのかな……という感覚はあったんですが、じゃあそれをひとくくりにする属性って何なんだと説明を求められるとよくわからんのです。
(そもそも上記作品がマジックリアリズムなのかどうかもよくわからんですし)

と、前置きが長いですが、実際読んだのは↓

赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

直木賞受賞の桜庭一樹の本をなんぞ読もうと思い立って買ったものの、積ん読状態になっておりましたが、読み出したらおもしろかった。

で、読み始めて最初に感じたのが、「これってマジックリアリズムってやつか?」という感覚だったのです。

女性の三代記なのですが、大河ドラマーな怒濤感が無く、ひたすら自然というか情景が色彩的で美しく淡々として、人間の情念は感じないんですが、かといって極度にファンタジックでは無い、というか。

不思議な読後感でした。
もう少しこの方の他の作品も読んでみたいです。
つか、仮面ライダーの映画版ノベライズしてるんですよね、別名義ですけど。

とりあえずマジックリアリズムについては「百年の孤独」を読むところから始めないといかんのですかねえ。

ああ、お酒の方じゃなくて。