湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

出産記録1(陣痛開始から帝王切開まで)

27日の朝におしるしがありました。(おしるしというのは子宮口が開き始め、卵膜が子宮内膜からはがれて出血する事をいいます)
んで、27日の夜、深夜11時くらいから陣痛かな?と、思える痛みが始まりました。
28日、午前3時頃に一応病院へ電話したのですが、夜が明けて、間隔が7分くらいになったらまた連絡下さいという事で、ひたすら家で痛みに耐える事に。

つか、当時はすごく痛いなーと思ってましたが、このあたりはあくまでもプロローグに過ぎなかったわけですが……。

28日月曜は元々検診へ行く予定だったので、予定時間より少し早く病院へ向かいました。
移動がけっこう辛かったです。何しろ家から病院まで車で1時間……。

NSTノンストレステスト)行い、赤ちゃんの心音を確認して、内診。
まだ4cmくらいですねーという事で、ひとまず入院して、12時には陣痛室に。
病院へ行く前にロールパンを1個食べただけなんで、昼ご飯抜きで大丈夫かしら……と思ってました。
(今思えばここでお昼食べとけばよかったなー)
陣痛室に入ると食事禁止なんですよね……。
水分はとれますけど。

罹っているのが大学病院という事で、大学生に経過観察に参加してもらっていいですか?という相談を受けました。
ぜんぜんオッケーですよと書類を書いてやってきた実習生が、超美少女でした。
大学4年生という事ですが、なかもうね、美人というより「かわいい」です。
すっごく可憐です。
この子が助産師になって、がんばって生みましょうね!とか言っちゃったりするのかしら。

16時頃旦那が来て、お義母さんと交互に腰をさすってくれました。
しかし、なかなか陣痛間隔が短くならず、今日中はちょっと厳しいかなーという事で、夜8時頃にお義母さん、お義父さんにはいったん帰ってもらいました。
旦那は翌日は休みにしてもらって病院に残る事に。

あとはひたすら陣痛の痛みに耐えて耐えて耐えて耐えて。

午前2時に、内診したところで破水。
ぎゃーーーーーーーー。

早く子宮口を広げないとー!!!
昼からずーーーーっとなので、担当する助産師さんも4人目くらいになってます。
深夜勤の担当の方はなんかきりっとした体育会系な感じの人で、呼吸のタイミングとかすごくよく指導してくれました。
その甲斐あってか、あるいは陣痛室を歩き回ったのがよかったのか、朝4時頃に子宮口が全開に。

「よし!夜明けまでに生みましょう!」

と、分娩室に移動したのですが……。

分娩台に載ったところで陣痛が弱くなってしまいました。
体が冷えたせいかな?
と、助産師さんと、実習生さんで一生懸命体を暖かいタオルで温めてくれたりもしたんですが、
朝8時を過ぎてもいい陣痛がきません。
産婦人科の先生もやってきて、陣痛を促進するホルモンを点滴投与する事になったのですが……。

これがもうはんぱなく痛い。
それまでの陣痛の痛みが4だったら12くらい(何そのはんぱなたとえ)。
体の内側で鈍い暖かさの鉛が腰をぐりぐりするような痛みが定期的にやってきます。
でも赤ちゃんを下ろさないといけないから、痛みがきたら呼吸を吐いて赤ちゃんと息を併せないといけません。
横向いているより、起き上がってた方がいいですよ、と、既に5人目にチェンジした助産師さんのアドバイスに従って、結跏趺坐で心を無にするように腹式呼吸です。
その間、NSTの機械が赤ちゃんの心音を拾えるように実習生さんは機械を抑えてくれてます。
(つか、私の担当になったばっかりにこの実習生さん、時間大延長ですよ……本当、申し訳ない)

が、お昼頃にもう体が参ってしまって、ちょっと横になって休ませてもらう事に。
体力がもう限界で、これ以上陣痛の痛みに耐えられない状況でした。
さらに内診をしたところ、あまり赤ちゃんが降りてきていない。
私の熱はあがってるし、破水してだいぶ時間もたっている事から、緊急帝王切開に……。

帝王切開のリスク、麻酔の説明、同意書へサインを、と、そこからの流れはすごく速かったです。
切ることが決まっちゃうともう陣痛の痛みに耐えられなくて、ひたすら痛い痛い言ってました。

ストレッチャーに載せられ、麻酔を打たれ、色々管がついた状況で病院内を手術室へ運ばれていきます。
体力が落ちていて満足に口もきけず、赤ちゃん大丈夫だろうかと心配しながら術式開始。

下半身麻酔が完全に効いていて、痛みは全然ありません。
そして照明に私の腹写ってます……。
漫画「動物のお医者さん」の菱沼さん状態で観察。
切開して30分くらいで赤ちゃんの産声が……。

ああああああああ、良かった……。
もう後はどうなってもいいや……。(わりと本気でそう思ってました)

で、赤ちゃんは小児科の先生に検診。
「赤ちゃん異常無しです」

と、看護師さんが寝ている私の横に赤ちゃんを連れてきてくれて、手を握らせてくれました。

この後、内臓を整理してお腹に戻し、縫合ですが、ここで意識が遠のいていきました。

「鉗子の数ちゃんと確認して」

とか言ってる先生の声を聞きながら。