湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

胞状奇胎時の子宮掻爬処置について書きます

以下は行った処置についての詳細です。
私自身が症状に悩んだ際に個人のブログなどを拝見し、ある程度心の準備や覚悟ができた事もあり、今後検索でたどりつく方の為に、また、私の記録としてです。生々しい部分もありますので、mixiなどで近況をのぞきに来られている方はご覧にならない方がよろしいかと思います。

記録してこそ、公開してこそのナレッジであり、ブログとはそういう物だと思っています。
文章に起こす事で自身の心の整理にもなりますし。

1日目

内診により絨毛性疾患と診断。胞状奇胎(ぶどう子とも呼ばれる)と一般的に呼ばれている。
絨毛は一種の腫瘍でもあり、場合によっては絨毛癌へ進行する危険もある。
その為、転移などが無いかを処置後に確認する為、CTスキャンをとる。
また、血液検査、尿検査、X線検査を処置前という事で実施。

2日目

処置当日。静脈麻酔をかける為、麻酔中の嘔吐→窒息の危険を避けるよう、胃の内容物を空にしておく必要がある、朝から処置終了まで飲食禁止。

経産婦ですが、帝王切開だったので、子宮口をひろげる為、ラミナリアを入れる処置を行う。
ラミナリアとは海藻で、水分をすって大きくなる。その為、水分をひたしたガーゼも一緒に挿入。
実はこれが一番しんどかった。(私は点滴、採血は怖くないので……、人によってはそっちの方が辛いかも)
処置後は陣痛の時のような腰の痛みがずっと続きます。
ラミナリア処置前に入院手続きを行っていたので、ラミナリアが終わると今度は病棟へ移動。
子宮掻爬の時間が決まるまではベットで安静に。
掻爬前なので食事がとれず空腹ですが、点滴をうってくれたので空腹感は緩和されました。
処置は14時から開始となり、午後半休をとってくれる夫に連絡したり、ふんどしパンツに履き替えたり。(処置がしやすいように、前部分がマジックテープで開くようになっている不織布のパンツをはかされる)

処置は内診台で行われる。
麻酔をかける為、足が動かないように布で固定。
不覚にもここで泣いてしまった。
もうどうにもならないのはわかっているのだけれど、さすがにそこまで冷静では無い。
看護師さんにティッシュをもらって鼻をかんだりして医師登場。

血圧計やら計器類を取り付けて、麻酔開始。
麻酔は点滴で行われる。
酸素マスクもつけた状態でかくっと意識を失った。

そして気がつくと処置が終わろうとしていた。
最後の最後で麻酔が切れたが、すごく痛むといったことは無く、医師が摘出した奇胎を病理検査にまわすためにまとめているのが見えた。
思えばもっと近くで見せてもらえばよかった……。

処置終了。
ストレッチャーで病室へ戻され、後はひたすら安静に。
麻酔がきれるまで2〜3時間かかる。
また、麻酔の影響でひどく喉が渇いた。

16時頃に夫が来た。
麻酔もだいぶ切れていて、上体も起こせるようになっていたので、飲み物を買ってもらってやっと人心地。

当初一泊の予定だったが、娘もいるし、帰宅する事にした。
夕食が出るので、18時の夕食をいただいてから帰る事にしたのだが、なんとカレー。
普段だったら大好きなメニューで、朝から何も食べていないから食欲はあるはずなのにあまり進まない。
しかし完食して、しばらく休み、バスで駅まで行ったら、バスから降りるなり嘔吐。(ビニール袋は一応用意しておいた)
夕食はすべてリバース。

少し駅前のビックカメラで休んでから帰宅。

帰宅すると、義父母が娘の面倒を見てくれている。
帰宅が早かったので、「あれ?今日仕事だった?」と勘違いされる。
まあ、入院ったら普通すぐ帰ってくるとは思わないよなあ。

何となく翌日仕事に行けそうな気もしたが、休んだ方がいい!というのと、元々一泊二日の予定で休むと職場には言ってあったので予定通り翌日は休みに。

3日目

前日やたらと寝ていたせいか4時頃目が覚める。
かなり早めの朝食をとって、薬を飲む。(子宮の収縮を助ける薬と、抗生物質が処方された)

娘の仕度をして、保育園へは夫が。

家に一人でいたが、眠る気になれずにぼーーーーっとしていた。

妊娠中、つらくなったらいつでも横になれるように書斎にひいておいた布団を片付けたり、部屋の整理をして過ごした。
夕方娘が保育園から戻ってきて、後はいつも通り。

これと同じ事を再度7日に行う予定。
2度目の処置が終わっても、ホルモンの値などで完全に治癒されたかを確認する必要がある為、しばらくは通院が必要な状況。

以上