湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

男子の試合を見に行きました

女子チームは二次予選で敗退でしたが、男子は二次予選も勝ち上がり、昨日は決勝リーグがありました。
4チームで1位2位3位4位を決めて、別ブロックの1位2位3位4位と順位戦で対決する形になります。
県大会に出場できるのは5チーム。
つまり2位以内に入れば県大会出場は決定。
3位でも順位戦で勝てば地区では5位となり、県大会への道が残されている。

という感じです。

男子チームはリーグ2位、県大会出場の切符を手に入れました。
そして男子チームの試合を見ていて気づかされた事がありました。

(1)負け方について

初戦、18点差で勝った時の、対戦相手の様子です。4Q残り1分をきっても、対戦チームはゴールに向かう事をあきらめていませんでした。
残り時間50秒、既に10点以上差があり、勝利は難しい状況です。
けれど、休む事なく攻撃の手をゆるめる事はなく、20点差をつける事はできずに終わりました。

負けていても彼らは試合を諦めはしませんでした。

「あきらめたらそこで試合終了」

有名なスラムダンク安西先生の言葉ですが、文字通り、対戦相手は最後まで勝負を諦めていませんでした。

そして男子チームの3試合目、勝てば全勝で1位という状況。
4Qになっても点差は返らず、最後にダメ押しのようにゴールをされて敗退。

男子チーム、素晴らしかったです。
県大会に出場できれば同じ相手と再戦の目もあります。
無理をする必要の無い状況ではありました。

けれど、初戦で男子チームに負けた相手は、一勝をかけた最後の勝負。
同点の続く僅差の中、見事に勝ちきり、県大会出場の可能性を残しました。

初戦で負けても、勝負を諦めない精神力。そこが粘り勝ちに繋がったのではないかと私は思いました。

一つの試合だけ見れば、勝ったか負けたかだけかもしれません。
けれどどう負けるか、残された時間をあきらめて脱力してしまうのか、闘志を失わず、攻撃を辞めずにいられるか。

こういった心構えというのは、ここ一番で力を発揮するのかもしれない。
そう思いました。

(2)監督のフィロソフィー

男子チーム、最後の対戦相手、4番5番の安定感が素晴らしく、シュートを落とさない、きっちり決める、乱れない。というところを見せつけられました。
対して、女子チームもそうなのですが、娘のいるチームは今年度『絶対的なエース』のような選手はいませんでした。
飛び抜けて運動能力に長けているという子は(下の学年にはちょいちょい見かけますが)いないのです。
(もちろん体幹のしっかりした子、バランス感覚の良い子、背の高い子はいます)

誰もがゴールを狙い、誰かがマークされても別の誰かがゴールを決める。
ああ、これが娘のチームのスタイルなのかもしれない。

そう思いました。

私は、娘には、チームの中でも下手なんだし、上手な子にまかせて邪魔しないようにしていてくれればそれでいいやと思っている部分があったんですが、多分それではいけないんだなと思いました。

タフショットを決められる選手を育てるのではなく、全員で頭を使い、ズレを生み、ノーマークを作り、得点する。
多分これが監督のフィロソフィーなのかなと。

高い個人技術で(あるにこしたことはないですが)点をとるのではなくて、声をかけあい、相手の隙を作り、最も得点率の高い子がシュートをする。
ミスを極力しないようにする。その為にも大切なのが、

声かけと、ゲームを理解する事です。

状況を把握し、するべき行動原理を皆が共有し、なおかつコート内で声を掛け合うことでそれを実行していく。

それが多分監督の目指すチームのあり方なのではないかなと。

これは私が勝手に感じている事なので、実際監督の意図するところとは違うかもしれませんが……。

ともかく。

できる事を試合でしっかりミスせずにやる事。
練習でできる事を増やすこと。
声を出す事。
最後まで勝負を捨てない事。

これは特別な運動能力を必要としない。
つまりは娘にもできる事だという事です。

バスケットボールIQを高める事ならば、まだ娘にも成長の芽があるような気がします。
がんばろう。その為にできる事は何でもやろう。

そう思った試合観戦でした。