湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

「ThinkPadブロガーミーティング」〜開発者が語る匠のノートブック レポート

9月17日ANAインターコンチネンタルホテルにおきまして開催されましたアジャイルメディア・ネットワーク様のイベントに参加してきました。

ThinkPadの開発者の方を迎えたイベントです。
内容としましては、

  • マーケティング・広報担当の方のお話
  • 開発担当の方のお話
  • 新製品を見ながらの懇親会

です。

広報担当の方のお話まとめ。

    • レノボの本社は中国と思われる方もいるかもしれませんが、実はアメリカ。
    • 関連部署は世界に散っていて、財務部門は世界中のレノボ・グループの財務を担当する。グローバルに散った分業体制。
    • たとえば広告についてはマーケティングセンターがあって、各国ごとにローカライズされている。日本向けの広告を日本でやっているわけではない。
    • レノボ・グループ内でのThinkPadの位置づけはできの良い長男(もしくは)長女のようなイメージ。
    • ThinkPadの開発はIBM時代から変わっていない。IBMからレノボに変わったからといって開発メンバーは替わっていない。

との事でした。

正直、IBMからレノボに変わって、製品の質が落ちたんじゃないの?
とか思っていた部分があったんですけど、実は開発チームは変わってなかったんですね。
シラナカッタ。

開発担当の方のお話まとめ。

    • ThinkPadは92年から大和の研究所で開発されている。
    • ThinkPadの目指すものはプロの道具、ビジネスチャンスを逸しない堅牢さと安心感。
    • 内部構造にはあらゆるものからアイディアを採っている。
      • ex.猫の肉球、雨どい、フクロウの羽
    • 細部へのこだわり。(キーボードは圧した感触だけでなく、戻ってきた時の感触にもこだわる)
    • HDDの保護強化。データが飛んでしまう事を損失と考え、HDDを守る為の仕組み作り。

質問の中に、思い入れのあるモデルはありますか?
というものがありまして、開発担当のFさん曰く、フラッグシップのTシリーズですかねー?
というお答えでした。

新製品を見ながらの懇親会。

    • キーボードへのこだわり方がはんぱないっす。


↑キーボード開発されている方のThinkPad
文字が無いのは、キーボードの刻印無しに減り方などを見たりする為らしいです。
つか、これで普通に使えるってすげぇ……。

    • W700がすごすぎる件について。


タブレット&テンキー付き。


↑HDDが二つ。RAIDも組めるようです。


キャリブレーションのできるノートパソコンって……。

ThinkPad、というブランドのクオリティへのこだわり方がヒシヒシと感じられるミーティングでありました。
行って良かったです。

ちょっとだけ残念だったのが、レノボになってから微妙にThinkVantageが使いにくくなったような気がするんですよっつー話をつっこんで出来なかった点ですかね。(ゲートウェイがうまく書き換わってくれないとか)
ハードの開発の方々だったので。一応聞くだけは聞いたんですが、WindowsXPのロジックと絡んでる部分でもありますからねーと自らお茶を濁してしまったのでした;

http://agilemedia.jp/blog/2008/09/thinkpad.html