直江状のお話。
皮肉屋さん。
家康への挑戦状
直江兼継はイヤミの人であったのですか。
なんか仁と愛の人って感じでは無いなあ。
……りりしいか?
結局徳川の挑発にのっちゃってる分大人げないですし。
かりかりする家康はドラマ的には痛快ですが。
あー、でも、三成との密約があるから、徳川勢からの攻撃については望むところではあるのか。
兼継の脳内妄想で敗れる家康が極端だ……。
軍師としての兼継の最後にして最大の見せ場なわけですが……。
結局どうなるのか。
一方、大谷吉継登場の三成。
何故総大将にならない?という吉継の問いに、
「自分には人望が無い」
と、言い放つ三成。
わかってるなあ、自分の事を。
天地人は色々言われてますけど、三成の人物造形についてはよいんではないかと思います。
イケメン云々でなしに、官僚として、ナンバーツーとしての三成の清廉さというか。
西軍総大将毛利輝元。
関ヶ原では破れますが、まあ雪辱は300年後に持ち越しという事で。
そういえば、幕末、戊辰戦争時の上杉って何してたんだろ。
伊達、前田も維新の後は爵位を得ていたような気がするんですけどね。
さて、秀頼を奉じた西軍に対してとって返そうとする家康の軍勢を追って討つべきだと主張する兼継。
けれど、敗走する軍を背後から討つなどとは義にもとると追撃をよしとしない景勝様。
清き国を作るためには今ここで家康を討つべきだと景勝に反する兼継に、
ならば自分を切り捨てよと刀を投げ出す景勝様。
刀を取りますが、兼継が景勝様を斬れるはずも無く、最上の軍勢が領内に攻め入ってきたとの伝令が……。
今までの不器用なキャラクターであるところの景勝様が、ここへ来て揺らぎません。
本当に揺らぎません。
頑固なまでに「義」と、謙信公であったらどうするかと考える景勝の人物像、ここまで頑固だといっそ清々しいくらいです。
兼継の軍略家としての自分と、義の人としてのせめぎ合いはなかなか良かったと思います。