湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

父と私

父は怒るとけっこう怖い人でありました。
日常的に小言を言うのは母でしたが、記憶に残るほどがっつりしかられるのは父から。
父はよその人から見ると温厚なんですが、身内にはすさまじく厳しい人でありまして、一時同居していた従姉妹は恐ろしかったと日記に書いていたくらいです。

怒る時はけっこうドスのきいた声で突然くるので(しかもけっこう大きく、前ふり無しでくる)とても心臓に悪かった記憶があります。


……で、私でありますが、夫は娘を怒る事はあまりありません。
それこそ、ダメでしょ!とか、そういうちょっとした注意はするんですが、「どうしてママの言うことが聞けないの!」と、怒鳴りつけるのはもっぱら私であったりします。
夫曰く、突然大きい声を出すからびっくりする。とも。

たいてい、ヘラヘラ娘が笑っていて、私が怒って、大きい声を出された娘がびっくりして泣き出す、というのが今のパターンであったりするのですが。

ああ、なんだこれ、私と父ってそっくりじゃないか。

唐突に怒る父を怖いな、とも、嫌だな、とも思っていたのに、身についてしまっているのか、父と同じ事をしている自分に愕然としていたりとか。もうちょっと改めないとなー。娘を威嚇するのが目的ではなくて、娘が、これはやっちゃダメなんだという事を理解しないといけないんだけどなー。