旅行中にWOWOWで放映したのを録画してあったやつを。
滝田 洋二郎監督って高岡出身だったんですね……。
(さっきWikipedia見てたら載ってました)
陰陽師では居眠りしてしまったりしましたが、阿修羅城の瞳とか、あと何より「木村家の人びと」がすごく好きでした。
なんといいますか、しみじみとした映画でしたねえ。
納棺師の所作の美しさを描きたいというのが根本にあって、その為に映画撮っちゃったって感じがしました。
食事シーンが生々しいといいますか、納棺の場面が静謐な感じであるのに対して、食べる場面がグロテスクなほどに活き活きしてます。
クリスマスにもしゃもしゃチキン食べてるところとか。
初めての納棺仕事を終えて、さばかれた鶏肉に思わず嘔吐し、その後嫁さんの活きている生々しさに触れる場面とか、たいそうエロかったです。
しかし、奥さんが「けがらわしい!」とまで言うかなあ、と。
「つぐないに、あの人みたいな仕事をずっとするか!」と、言われて、ヤンキーが萎縮しちゃうほど嫌な仕事なのかなーとか思いました。ただ、原案となった納棺師さんの著作によりますと、経験としてそうした差別を受けたという事なので、実際あった事なんですね。
奥さんが「赤ちゃんができたの」と、言ったときに、「俺、父親になるんだ……」と、感動する主人公に、
あなたあんなに喜ばなかったよね。
と、旦那に言いましたところ、
「いや、もっと先の事かと思ってたから……」
だそうです。