湯遊茶々 弐

申し込むだけ申し込んでほったらかしでした……。

人様の優しさにふれる時

出張中であります。

今回は鬼怒川温泉よりもさらに奥。
川治温泉でございます。

鬼怒川温泉が大変開けておりましたので、私、ちょっとなめてました。
自分、地元は四万温泉の玄関口、中之条。

よく考えてみなさい、地元の駅前にATMはありましたか?

いいえ。

コンビニはありましたか?

いいえ。

バスは1時間に何本もありましたか?

……いいえ。

でがけに忘れ物に気づいて、電車に乗るのがギリギリになってしまい、所持金は4000円。
片道運賃としては心もとない状況でしたが、野岩線ではSuicaの精算ができず、新藤原→川治温泉の切符(290円)のみでいいという事でほっとしました。(いや、偶々大丈夫だけだったって話でね)

駅につくと、待機中のタクシーもなく、ATMも、コンビニもありません。
タクシー会社の電話番号があり、どうもそこへかけて迎えにきてもらわなくてはならない様子。

が、しかし、バスが1台停車中。
すわ!これは乗せてもらわねば!と、近づくも、運転手さんの話では、駅→ホテルの循環路線バスで、帰りのお客さんをホテルから駅まで乗せてきたけど、帰りの便は通常は行っていない、という事。

そんなあああ。

と、ションボリした様子が満面に出ていたのか、親切な運転手さんは、通常料金(180円)で復路に乗せてくれたのでした。

到着してみると、風光明媚ではありますが、春は名のみの2月の平日、温泉街はどことなく寂れた雰囲気。
銀行を見つけてATMへ駆け寄ったところ、なんと不具合で1時間ほど使用できないとか。

こ、こんな事ってあり?

けれど仕事は待っていてはくれません。
目的地へ入り、作業開始。

で、お昼時の事。
さすがに観光地ですので、お昼はなんとかなりました。
けれども、問題は夕食と明日の朝食です。

雑貨も売っている酒屋さんを見つけて声をかけてみたのですが、お店番もいない様子。
ある意味万引きしほうだいな状況ですが、さすがにそんな行為には至れず、やむなく温泉まんじゅうを買って帰りました。

まあ、8個もあれば夕食と翌朝の食事にはなるだろう。

で、夜。
そろそろあがりましょうかという皆さんを尻目に私の仕事はまだ終わりそうになく、おなかもすいたので、失礼して一個食べたところ、これが美味い。(大黒屋さんというお店のものでした)

さすがに地元の方にすすめるのはどうかな?とも思ったんですが、案外地元の方こそ食べてないんですよね、の言葉に5個ほど配ってしまいました。

残りは2個。
うーん、どうしようかなあ、ご飯。

と、思ったら、スタッフの方の一人から昼食用にと買っておいたカップうどんとおにぎりをいただいてしまいました。
ご本人はお昼は外食で、夕食は自宅に戻ってとるとの事。
お金はらいますよと言ったですが、ご厚意に甘えてしまいました。

おかげで夕食も明日の朝食もなんとかなりまして、あと少しで終わります。WindowaUpdate待ち。

良かった良かった。

川治はステキなところだ。
って食べ物の話ばっかりー。